本記事は、以下のような方向けに作成しています。
完璧主義のために仕事が遅くなっていると感じる。仕事を早くするために、完璧主義をやめたい
いきなりですが、上記のような方のための結論です。
完璧主義をやめるためには、まずその原因を把握することが重要
本記事では、完璧主義になってしまう原因とその対処法について紹介します
それでは早速見ていきましょう!
完璧主義な人の特徴
完璧主義な人は、理想を高く持ち、すべてのことに対してとことん突き詰める特徴があります。「ちょっとだけやってみる」といった曖昧なことはせず、常に100点満点を取ることを目指します。また、そのために自分に厳しいノルマを常に課しており、常にがんばっている特徴があります。いわゆる、優等生タイプの方に完璧主義な方が多い傾向が見られます。
完璧主義のメリット
完璧主義のメリットは以下の2点です。
- 仕事の精度が高くなる
- 周囲からの信頼が高くなる
仕事の精度が高くなる
完璧主義の人の仕事のアウトプットは、常に100点満点を取ることを目指すため、仕事の精度が非常に高くなります。細かい仕事においても丁寧にミスなく作業を進めるため、 ある程度作業が定まっている仕事であれば、生産性が上がることがメリットとなります。
周囲からの信頼が高くなる
完璧主義の人は理想を高く持ち真面目に仕事を進めるため、上司や同僚から信頼されるメリットがあります。また、信頼されることによって、周囲からの評価も高くなります。
完璧主義のデメリット
逆に、完璧主義のデメリットは以下の3点となります。
- 行動を移すことに時間がかかる
- アウトプットを出す時間がかかる
- 他の人を頼ることができない
行動を移すことに時間がかかる
完璧主義の人は、前例がある作業やフローが明確である仕事に対しては生産性が高くなりますが、逆に不確実性の高い仕事に対しては、行動に移すことに時間がかかるデメリットがあります。完璧に仕上げなければならないという思いとは裏腹に、不確実性の高い仕事は一発で完璧に仕上げることがとても難しいからです。行動を移すのに時間かかると、やることを先延ばししてしまい、結果として期限に間に合わない可能性などが出てきてしまいます。
アウトプットを出す時間がかかる
完璧主義の人は、仕事の中の全ての工程に対して手を抜かず全力で取り組むため、アウトプットを出す時間がかかるデメリットがあります。手を抜かず全力で取り組むことは大事ですが、仕事においては時にすべてのことを完璧に仕上げているためには多くの時間を費やすことになります。結果として、最終的に求められているアウトプットを出すためにも多くの時間が必要となってしまいます。
他の人を頼ることができない
完璧主義の人は、自分の仕事が完璧であるため、他の人の仕事の精度が自分より劣っていると感じてしまい、結果として仕事をお願いすることが苦手であるデメリットがあります。また、他の人にお願いした仕事の内容でも、仕事の進捗ぶりをこまめに確認したり、全ての内容をチェックしないと気が済まなく、結果として自分自身の負担が大きなってしまうケースが発生します。
悪い完璧主義になってしまう原因
仕事を完璧にこなそうとする意識は大事ですが、デメリットで書いたような、仕事が遅くなってしまったり、独りよがりになってしまう完璧主義は良いとは言えません。このような悪い完璧主義になってしまう原因について紹介します。
- 人目を気にしている
- 作業のすべてを完璧にこなそうとする
- 仕事の全体像を掴めていない
- 取捨選択が出来ていない
- 時間に対する意識が低い
それぞれについて、見ていきましょう!
人目を気にしている
悪い完璧主義の原因のひとつとして、他人からの評価を上げたい、逆に怒られたくない、などと人目を気にしているためにミスをしないようにしていることが挙げられます。このような場合には、自分の一つ一つの行動に注意してしまうため結果として行動を移すことが遅くなってしまいます。
作業のすべてを完璧にこなそうとする
作業のすべてを完璧にこなそうとする人も悪い完璧主義になってしまう傾向があります。自分がやる作業はすべて完璧にこなさないと気がすまないという思いから、途中のプロセスに対しても必要以上にこだわってしまい、結果としてアウトプットに時間がかかってしまいます。また、途中の作業を完璧にしようとすると、自分のやり方以外は受け付けることが出来ず、結果として他の人を頼ることができなくなってしまいます。
仕事の全体像を掴めていない
自分の周辺の仕事や作業を完璧に実施することに注力してしまばかりに、仕事の全体像が掴めていない人も悪い完璧主義となっています。このような場合、全体のアウトプットとのズレが生じてしまったり、納期に対して間に合わないといったような自体になってしまう恐れがあります。
取捨選択が出来ていない
悪い完璧主義の原因として、取捨選択が出来ていないことが挙げられます。すべてのことを完璧に仕上げようとするばかりに、やらなくてもいい仕事に対しても全力で取り組んでしまっている、といった状況が発生してしまう恐れがあるからです。この場合も必要以上に仕事に時間がかかってしまいます。その他にも、取捨選択が出来ないと、他の人を頼ったりお願いしたり出来る内容であるかの判断が出来ず、結果として自分ですべて仕事を受け持ってしまうケースも発生します。
時間に対する意識が低い
最後に、内容については完璧に仕上げるけれど、時間に対する意識が低い場合も悪い完璧主義の原因となります。内容を100点満点にすることにしか意識をせず、期限などの時間制限を意識しない場合にも、作業に多くの時間がかかってしまい納期遅れなどが発生するリスクが高まります。
完璧主義を治すための対処法
ここでは、紹介しました悪い完璧主義の原因に対して、対処して仕事を早く進められるように成るための5つの対処法について紹介します。
- チーム全体のゴールを意識する
- プロセスに完璧さを求めない
- 仕事の優先順位付けを行う
- やる事とやらない事の決断をする
- 60%の仕上がりでフィードバックを貰う
チーム全体のゴールを意識する
1つ目として、チーム全体のゴールを意識しましょう。具体的には、内容、日程、費用など全体を見渡した上で、自分自身の作業にとらわれることなくチーム全体のゴールを最大化することに意識しましょう。このような意識をもつことで、ミスを恐れるよりもチームで協力して先に進めようという気持ちが働き、結果として行動に移すまでが早くなります。
プロセスに完璧さを求めない
最終的に必要なのはアウトプットの結果で、そのために最良のプロセスを選択していくことは重要ではあるものの、必要以上にプロセスを細かく丁寧にする必要はありません。アウトプットを重視してプロセスには完璧さを求めないようにしましょう。
またこの意識は、他の人に頼るためにも重要です。最終的なアウトプットに意識を向け、プロセス自体はその人に任せる広い心を持ちましょう。
仕事の優先順位付けを行う
仕事に対しては、期限が近いもの、重要度が高いものから順に優先順位をつけていき、優先順位が高いものから完璧に仕上げていくようにしましょう。
この様にすることで、ひとつひとつの仕事を完璧に仕上げるため時間をかけていったとしても、重要な仕事がもれてしまったり、納期を過ぎてしまったりするリスクを最小化することができます。
やる事とやらない事の決断をする
仕事の取捨選択を行うために、自分にとって本当に重要なことは何かという軸を持ちましょう。そのうえで、重要ななことはやる、重要でないことはやらない、という決断をすることが大切です。
また同時に、自分が得意なのか、不得意なのかという軸でも取捨選択しましょう。そして、不得意な仕事に関しては、もっと得意な人にお願いすることを意識的に実践しましょう。
60%の仕上がりでフィードバックを貰う
完璧主義の人は、仕事を100%に仕上げてからアウトプットをしがちですが、そのやり方だと求められているアウトプットとのズレが大きい場合に、多くの修正時間が必要となってしまします。
このズレを最小化するために、60%程度の仕上がりでフィードバックを貰うことを心がけましょう。結果として、ズレを修正する時間が削減され、仕事のスピードが早くなるでしょう。
さいごに
これで仕事が遅くなる完璧主義になってしまう原因を把握して、仕事を早くするために対処する方法についての紹介を終わります。
今回の記事では、完璧主義を治すコツとしてチーム全体のゴールを意識すること、仕事の優先順位づけを行うことや、やる事とやらない事の決断が対処法として有効であることを紹介しました。ここで、チーム全体のゴールの把握や優先順位付け、やる事の管理自体に時間を奪われてしまっては本末転倒です。そのため、全体の目標や作業の優先順位をひと目で分かるように見える化しなスケジュール表を簡単に作成できる、スケジュール管理ツールを使用することが有効です。このスケジュール管理ツールとして、私が運営する『Goal-Path』を紹介します。
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